腸が整えば眠りが変わる|睡眠の質を上げる腸活習慣5選

睡眠

「しっかり寝ているのに疲れが取れない」


「寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める」


そんな睡眠の不調、実は腸内環境の乱れが関係しているかもしれません。


腸は第二の脳と呼ばれ、睡眠をつかさどる自律神経やホルモンとも深く関わっています。


実際に、腸内環境が整うことで、睡眠の質が改善されたという声も少なくありません。


この記事では、腸と睡眠の意外な関係性をわかりやすく解説しながら、今日から実践できる「眠りの質を上げる腸活習慣」を5つご紹介します。


眠れないのは、腸が疲れているサインかも?


毎日の眠りを少しでも良くしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

腸と睡眠の関係

「腸」と「睡眠」は一見無関係に思えるかもしれませんが、実は体の深いところでつながっています。


そのカギになるのが、自律神経・セロトニン・ホルモンの3つの働きです。

自律神経と腸の関係

自律神経は、体のオン・オフ(交感神経と副交感神経)を切り替えるシステム。


リラックスモード(副交感神経)に切り替わると、体は眠る準備に入ります。


そしてこの副交感神経、腸が整っていることでスムーズに働くことが分かっています。


逆に、腸内環境が乱れると自律神経も不安定になり、

・寝つきが悪くなる
・夜中に目が覚める
・朝すっきり起きられない


といった不眠傾向が出やすくなります。

セロトニンと睡眠ホルモンの分泌

「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、睡眠の質を左右する重要な神経伝達物質。


実はこのセロトニン、約90%が腸で作られているんです。


そして、セロトニンが材料となって、夜になるとメラトニン(睡眠ホルモン)が分泌されます。

ホルモン名主な働き生成場所
セロトニン心を安定させる/体内時計を整える腸(90%以上)
メラトニン眠気を促し、深い眠りへ導く脳内(セロトニンから変換)

つまり、腸が整っていないと、セロトニンの生成もメラトニンの分泌もうまくいかず、睡眠の質が下がるというわけです。

腸内環境を乱すNGな睡眠習慣とは?

腸活に気をつけているのに、なかなか腸内環境が整わない…


そんなときは、「眠る前の行動」に腸の不調の原因が潜んでいるかもしれません。


ここでは、腸内環境を乱しやすいNGな睡眠習慣を3つ紹介します。


「ついやってしまう」ものばかりなので、思い当たる人は要チェックです。

① 夜ふかし・就寝時間がバラバラ

夜遅くまでスマホを見たり、ついダラダラ起きてしまう生活は、自律神経のリズムを乱して腸の活動を低下させます。


特に22時〜2時は「腸のゴールデンタイム」とも呼ばれ、この時間帯にしっかり眠っていないと、腸内環境の修復が進みにくくなります。

② 夜食や遅い時間の食事

寝る直前の食事は、腸にとって「寝ているのに働かされる」状態を作ってしまいます。


消化に集中することになり、腸が休まらず、翌朝の便通にも影響します。


理想は、寝る2〜3時間前までに食事を終えること


どうしても小腹が空いたときは、温かいスープなど消化にやさしいものを選びましょう。

③ 強い光刺激(スマホ・PC・明るい照明)

寝る前に強い光を浴びると、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が抑制され、眠気がこなくなります。


これは睡眠の質を下げるだけでなく、腸内でのセロトニン・メラトニンのリズムも崩れる原因に。


夜は部屋の照明を少し落とし、スマホは「おやすみモード」に。


腸と脳、どちらにもやさしい環境を作りましょう。

眠りの質を上げる腸活習慣5選

腸を整えることで睡眠の質は確実に変わります。


ただし、いきなり完璧を目指す必要はありません。今日からできることを1つずつ取り入れていくことが大切です。


ここでは、睡眠と腸内環境の両方に効果がある習慣を5つご紹介します。

① 寝る2〜3時間前までに夕食を済ませる

食後すぐに寝てしまうと、腸は「消化活動」で休めないまま深夜を迎えます。


逆に、食後2〜3時間空けることで、腸は落ち着き、寝ている間に回復と整備に集中できます。


忙しい人は、少し早めに夕食をとるか、軽めの食事にするだけでもOK。

② 寝る前の「腸もみ」で自律神経を整える

おへそ周りを時計回りにやさしくなでる「腸もみ」は、副交感神経を優位にし、腸の動きと眠りのスイッチを同時にONにしてくれます。


夜のリラックスルーティンとして取り入れるのがおすすめです。

③ 腸にやさしい入浴習慣を作る

湯船にしっかり浸かると、体が深部から温まり、腸の血流もアップ。


腸の動きが良くなることで、睡眠ホルモンの分泌にも好影響を与えます。


理想は40℃前後のお湯に15分程度。入浴後のストレッチなども相性◎です。

④ 夜は光と音の刺激を減らす

スマホの光・テレビの音・明るい部屋──


これらは、脳と腸を緊張させるスイッチになります。


夜は照明を落とし、静かな音楽やアロマでリラックスすることで、自然に腸も“おやすみモード”に切り替わります。

⑤ セロトニン分泌を促す朝の習慣もセットに

良い眠りは「夜の準備」だけでなく、「朝のリズム」もセットで整えるのがポイント。


特に、朝に太陽の光を浴びる・軽く体を動かすといった行動は、セロトニンの分泌を促し、夜のメラトニン分泌につながります。

夜におすすめの腸活ドリンク・サプリ

睡眠と腸活、どちらにも効果的な習慣を意識していても、

・夕食が遅くなりがち
・忙しくて食事のバランスがとれない
・ストレスや冷えで腸が動きにくい

こうした状況では、「腸に負担をかけずに、やさしく整えるサポートアイテム」があると役立ちます。

夜におすすめの腸活ドリンク

腸を整えるドリンクは、夜に飲んでも負担にならないという視点で選ぶことが大切。


具体的には以下のようなドリンクが向いています。

ドリンクの種類特徴ポイント
酵素ドリンク発酵エキスで腸内環境をサポート寝る前の空腹時に◎
白湯内臓を温め、腸をゆるめる就寝30分前が目安
ハーブティー(カモミールなど)副交感神経を高めるリラックス効果もあり

特に酵素ドリンクは、胃腸を休めながら善玉菌の働きをサポートしてくれるため、夜の軽めのリセットに最適です。

腸活サプリは寝る前タイプもおすすめ

プロバイオティクス・食物繊維系サプリなどの腸活サプリは、夜寝る前に飲むことで、腸内でじっくり働いてくれるタイプもあります。

  • 食後の腸内環境が整いやすいタイミングで摂取
  • 翌朝のスッキリ感をサポート
  • ヨーグルトが苦手な人にも使いやすい

選ぶときは、乳酸菌の種類・配合量・相性の良い成分(オリゴ糖など)をチェックすると安心です。

まとめ|眠れないのは、腸が整っていないサインかもしれない

睡眠の質が悪いと感じている人は、「腸なんて関係ない」と思っていたかもしれません。


でも実は、腸は“眠りのリズム”を支える、静かだけど大切な存在です。

  • 自律神経やホルモンバランスと深くつながっている腸
  • 腸内環境が乱れることで、寝つきの悪さ・中途覚醒・疲労感が起こる
  • 逆に、腸が整えば、眠りも自然と整いはじめる

今回紹介した腸活習慣やドリンク・サプリを、無理のない範囲で少しずつ取り入れてみてください。


完璧を目指す必要はありません。大事なのは、「体にやさしい選択を少しずつ増やしていくこと」です。


眠りに悩む夜が、だんだんと“穏やかなリズム”に変わっていきますように。