なんでだろう。ちゃんと寝てるはずなのに、朝がしんどい。
体が重い。気分も乗らない。昨日の疲れがまだ残ってる――。
実はそれ、“睡眠不足”よりも“1日の終わり方”が原因かもしれません。
スマホを見ながらベッドに倒れ込む。
頭の中で明日の予定をずっとシミュレーション。
そんな「スイッチOFFができない夜」が、疲れを翌日に引きずる正体です。
この記事では、
✔ 疲れをしっかり手放す夜習慣
✔ やりがちな逆効果ルーティン
✔ 明日がラクになる「終わり方」
をわかりやすく紹介します。
1日の終わり方を変えるだけで、明日の朝は、ちょっと軽くなる。
そんなヒントを、あなたに届けます。
“スイッチOFF”が下手な人ほど疲れが抜けない

「ちゃんと寝たはずなのに、朝がしんどい」
「体がだるい。頭が重い。なにもしたくない」
そんな朝を繰り返していませんか?
それは、あなたが“がんばりすぎ”だからじゃない。
むしろ、頭と心がずっとオンになったままだからなんです。
夜こそ、戦いの時間になっていないか?

家事や仕事を終えて、ようやくひと息ついた夜。
気づけばスマホを開きっぱなしでSNSをチェック。
ベッドに入っても、明日のスケジュールや人間関係のモヤモヤがぐるぐる頭を回る。
そんな夜を過ごしていると、体は横になっていても、脳が休んでいない状態が続きます。
つまりなんとなく過ごしてる夜が、心のエネルギーをジワジワ奪ってる。
オフのつもりで、実はずっとオンのまま

・お風呂に入ってもスマホをいじる
・動画を観ながらごはんを食べる
・「あのとき、ああ言えばよかったな」って寝る前に反省会が始まる
これ、全部休んでるようで休めてない行動です。
体が止まっても、脳と心が動き続けている限り、疲れは抜けません。
しかも怖いのは、これが「無意識」にやってしまっていること。
だからこそ、疲れが取れない理由にすら気づけない。
休むのにも、準備がいる
「もっと寝たら元気になると思ってた」
「寝ればなんとかなるって信じてた」
でも、疲れが取れないのは、あなたに“根性が足りないから”じゃない。
ちゃんとオフになるためには、
その前にスイッチを切るための小さな習慣が必要なんです。
疲れを手放す3つの夜習慣

疲れを翌日に持ち越さないために必要なのは、気合でも時間でもなく、切り替えの仕組みです。
ここでは、今日からすぐに取り入れられる3つの夜習慣をご紹介します。
どれも特別な道具も知識もいりません。
けれど、毎日の疲れを手放すにはこれで十分です。
①「今日の疲れはここまで」と言葉にする(セルフトーク)

一番手軽で効果があるのが言葉の力。
「よし、今日はここまで」
「もう頑張らなくていい」
そう口に出すだけで、脳は“終了の合図”として受け取ってくれます。
小さなひと言だけど、これがないまま寝ると、脳は「まだ活動中」と判断して休めない。
言葉で区切るだけで、休む準備が始まります。
② 照明を1段階落とす(自律神経を切り替える)

明るい照明=昼モード。
そのまま夜を過ごすと、交感神経(=日中の活動モード)が働き続けてしまいます。
寝る1時間前になったら、
・部屋の明かりを少し落とす
・スマホの明るさを“夜モード”に切り替える
これだけで、体は「そろそろ休もう」と自然に反応します。
照明は、無意識に脳のスイッチを操るリモコンみたいなもの。
だからこそ、ちゃんと使いこなすのがコツです。
関連記事:間接照明で自律神経を整える|やさしい光で疲れを手放す夜時間
③ 手のひらをほぐす(疲れを流す出口をつくる)

「頭が疲れてる」と感じる人ほど、実は手に力が入っている。
知らず知らずのうちに、拳を握っていたり、肩に力が入っていたり。
そんなときは、手のひらをゆっくりマッサージしてみてください。
・手の真ん中をじっくり押す
・指の付け根を回すようにほぐす
・手首から先を“流すように”なでる
これはただのリラックスではなく、“今日を手放す儀式”です。
不安やストレスは、言葉にならないまま手や体に残るもの。
手の緊張をゆるめると、不思議と気持ちまで軽くなりますよ。
やりがちな“逆効果ルーティン”に注意

「ちゃんと休んでるはずなのに、なんか疲れが取れない」
もしそう感じているなら、その休み方が逆に疲れを呼び込んでいるかもしれません。
自分をいたわってるつもりが、実はさらに消耗させている――
そんな“逆効果ルーティン”を紹介します。
お風呂でスマホ

「湯船につかればリラックスできる」それは本当。
でも、スマホを持ち込んだ瞬間に全て台無し。
SNSの情報、LINEの通知、ネガティブニュース……
それらが、湯船で広がった血管からダイレクトに脳に届く。
結果、交感神経はフル稼働。体は温まっても、脳は休めていないんです。
お風呂の時間は「情報断ちタイム」にして、心までほぐれる時間に変えていきましょう。
関連記事:1日の疲れをお風呂で洗い流す。おすすめ癒しバスグッズ
寝る前のSNSチェック

布団に入って、ついスマホを開く。
誰かの投稿にモヤッとしたり、面白動画で爆笑したり。
それ、あなたの脳が「まだ活動中です」って言ってる状態。
寝る前30分のスマホ時間は、脳にとっては“興奮剤”みたいなもの。
しかも無意識に比べたり、焦ったりして、心までザワついたまま眠りについてしまう。
スクロールじゃなくて、深呼吸。
通知じゃなくて、照明を落とす。
静かな夜を、取り戻しましょう。
ゴロゴロするだけ

「今日はなにもせず、ただゴロゴロしてた」
これ、一見リラックスに見えるけど、体も脳も“ただダラけてる”だけの状態かもしれません。
休息と無気力は、似て非なるもの。
ゴロゴロ=回復ではなく、何も回復できないまま時間が過ぎていることも。
本当に疲れを取るには、
・深い呼吸
・ゆるやかなストレッチ
・ほんの少しの“意識ある行動”
これがあるだけで、体は「休むモード」に入っていきます。
「休んでるつもり」が一番こわい
逆効果のルーティンは、無意識にやってしまっているからこそ厄介。
でも、気づけたあなたはもう大丈夫。
今日から少しだけ、休み方を“整えて”みてください。
たったそれだけで、翌朝の自分がまるで違いますよ。
まとめ|1日の終わりが、“明日”をつくる
どれだけ寝ても疲れが取れない――
その原因は、今日という1日の終わらせ方にあるのかもしれません。
スイッチを切らずにダラダラと夜を過ごす。
スマホで脳を働かせたまま眠りにつく。
そんな小さな積み重ねが、疲れが抜けない自分をつくってしまう。
でも、今日から変えられます。
・ひと言のセルフトーク
・1段暗くした照明
・手のひらをほぐす小さなケア
どれかひとつでも、ちゃんと今日を終わらせるための習慣を取り入れてみてください。
その小さな区切りが、明日のあなたをきっとラクにする。
がんばらなくていい。
完璧じゃなくていい。
ただ、ちゃんと終わる。
それだけで、自分を大切にできる夜が始まります。